コータ
脱原発はいつできますか(笑)。
原発すべてストップ。
中村
いま関西電力だって動いているのは1基だけ。
コータ
まず止めてから話しようよって思うのですけどね。
中村
東京電力が
「足ります。来年の夏、大丈夫です」ってやっている。
「17基全部止めても大丈夫ですよ」って
東京電力が言いだした。
関西電力はまだ言っていないけども、
宮津にある火力発電所、
僕も建設のときに「あんなのいらない」って裁判をやった相手なんだけど、
そこがいま動かしてないわけです。
75万キロワット。
それでも十分にまわっています。
動かしてないところがある。
関西電力で動いている原子力発電所、今1基です。
これで十分で誰もいま支障がない。
多少夏にピークになったとしても、
それまでにいろんなものを動かせるわけだし、
企業の火力発電所もあるわけだし、天然ガスも使えるわけだけだら、
原発は全然いらないというのは間違いないと思う。
コータ
『ヒューマン・エラー』の中でリーくんも
「電気が足りる足りないの問題じゃねーんだよ!」と言っていますけど、
本当にそれで、僕は一京都市民として、
火力発電かていろいろ問題があるとか、
何しても電気を生み出すってことは、
エネルギーを生み出すってことは
それだけ何かしらエネルギーがいるわけじゃないですか。
だから原発をなくすことによって、
なんやったらもっと電気制限していただいてもいいんですけど、僕。
ロックバンドやってますけども(笑)、
いやホントにね、アンプは使わせてもらいますけども。
昔、もっと暗かったじゃないですか、街も。
コンビニとか寒すぎたりとか、まぶしすぎたりとか。
中村
ドイツなんかと比べると明るすぎるよね。
なんで日本はこんなに電力使うんだということが、
仕組みがそうだからなんですよね。
仕組みがそうだというのは
電力会社がどんどん電力使ってもらったらね、
電力会社が儲かるような法律になっているのですね。
夏の甲子園の決勝戦のときにすごく晴れてくれて、
みんなクーラーをがんがん付けてもらうと
電力需要のピークが上がる。
そうすると新しい施設をつくれるのです。
新しい施設をつくれると、
その建設コストに利益を上乗せしたものを電力料金に。
そういうことが決まっている。
だから電力会社はどんどんつくるのが一番。
そのためには需要が上がってみんなが使ってくれるのがいい。
その政策をとった。
必要ない電気もどんどん使われた。
もう一度、見直さなければいけないし、
法律で電力料金の決め方をこんなふうにしてしまったのが間違い。
電力会社独占で、
電力会社を民間会社なんて絶対に言えない。
どんなにコマーシャルやっても
全部電力料金に上乗せできるのだから、
こんな楽な会社はない。
経営努力も何もいらない。
そういうところを
しっかりとえぐっていかないといけない。
リー
それで爆発してこんな有り様で。
コータ
たいがいなんでも我慢しますよ。
守田
僕はね、
電力需要を少なくしたほうが生活の質は上がると思う。
夜中、明るすぎて生物にとってよくなくて、
僕は結構、生態系とかも研究していますが、
あらゆる生物にとって光は重要なんで、
光周性って言って、
光りに対して生物は集っていく習性をもっている。
だからよく「飛んで火に入る夏の虫」
っていうのはそういうことだけど、
実は人間もそうなんです。
だからコンビニのあれは、
ああいうふうに煌々とすると人が集まるからです。
吸い寄せられてしまうからです。
だからあれがあると
心が安まらないし、活動的なものになってしまうので、
街が暗くなったほうが
実は僕らはぐっすり眠れるんですね。
もちろん我慢することも大事だと思うけども、
全体として電気を減らしたほうが
生態系的には間違いなく
生活の質があがると思う。
守田
僕が中村さんに質問があるんだけども、
今みんなこうやって原発に反対している人は
もう中村さんを中心にして
「脱原発」の方へと一致しているわけです。
でもその中には
「1つの原発も残らず全部止めなければだめだ」という人から、
「多少はそうは言ってもゆっくり止めていくことが必要だろう」って、
この幅があると思う。
幅があると
中村さんが市長になったあとにそこで亀裂が生じてね、
「中村はなぜすぐに止めないんだ」という声があり、
片方からは「中村はどうしてそう非現実的なことを言うんだ」という、
そのへんはどうされます?
中村
一番、革新的と言われるところがそういうところでもめてね、
亀裂が入って政権が崩れて、
自治体がつぶれるというところも問題ですよね。
韓国も僕はそうだったと思うのですけど、
せっかくいい政権に変わったときに
内部で「公約違反だろう」とかね、
そういうことになったので、
どこまで実際に理解してもらえるかということが大きいと思う。
それぞれみんな意見が一致しているわけではないし、
全体のところで、一致したところで動かなければいけないわけだから、
そこの共通の話し合いですよね。
そのときに必要なのが情報の公開。
とにかく隠さない。
全部がみんなの共通の情報がみんなが持っている。
そこのところで徹底的に議論するという、
それで、お互いにある程度は譲り合ってもらわないといけない
というのがあると思う。
そこの一致点で動くという。
当面はね、今はね、
再稼働はしなければいいわけだから、
再稼働を認めない、
もう全部停止しているんだから、
もう止めようじゃないかという一致点は取れると
思っているのですけどね。
タイガ
再稼働したら
利権とカネ以外の何ものでもないですものね。
中村
情報公開の活動をずっとしてきて、
原発はやっぱり軍備と一緒なんです。
秘密なんです。
随意契約で、特定の3社、
そこだけが原子力発電所のメーカーなわけです。
あとはゼネコンがコンクリートをつくるわけですが、
いくらで契約しているかということは秘密なんです。
情報公開しても出てこない。
だから絶対に大儲けしている人たちがいる。
情報公開を徹底的にさせれば
あんなことがいらなくなってくる。
大儲けをしているからしがみつきたい人たちがいっぱいいる。
公開させることがすごい重要です。
────
対談を観覧していたマネージャーのロクローさんから、
中村さんに質問がありました。(スタッフ)
ロクロー
ガレキの問題なんですけど、
たとえば現職市長がそのまま当選したときと、
中村さんが当選したときとで
ガレキの扱いは全然違うと思うんですけど、
ガレキのことに対して
一般の人ってあんまり知らないって思う。
僕とか、ガレキをもし京都で燃やすんだったら
京都を出ないといけないんじゃないかな
ってぐらいに思っているんですよ、
子どもいますし。
さっき給食の話も出てたけど、
うちも弁当を持たせています。
ものすごい食費にお金もかかるし、
うちの小学校の場合は給食費はまだ払わされていますしね、
給食のこともそうなんですけど、
ガレキのことがすごく大きくて、
そこらへんの話をもうちょっと中村さんにお聞きしたい。
中村
各地で震災ガレキを受け入れるべきだと。
東京都が受け入れて、
それで全国に総務省からどんどん来ているわけですね。
いったんは京都市も「今の現状では」ということで
拒否していることになっているようですが、
どうも雲行き悪いですよね、今。
いま受け入れそうなそんなことを言いだしている。
2月5日までどう表明するかどうか分からないけど、
受け入れてしまうんじゃないかという懸念が
今の市長さんだとあります。
僕は絶対に反対です。
どう考えても放射線の影響があるものが
どんどん移動するということが危険、
日本全国に、日本中に
放射線をばらまいていることになるわけだから、
こんなことをやってはいけない。
放射線というものは現地で対処しなくてはいけない
ということはまちがいないので、
それは大原則です。
それをわざわざ全国に拡散するなどということを
絶対にやるべきではない。
しかも費用対効果を考えても
あんなものをわざわざ大量に輸送してきて、
こっちで焼却場で燃やすよりは
向こうで焼却場をつくって燃やした方が絶対にいい。
それを全国にわざとやらせるという、
そういう政治的な意味がけしからんと思いますね。
絶対にする必要がない。
受け入れは拒否で、
じゃ京都だけなんか冷たいじゃないか
と言われるかもしれないんだけども、
そんなことはなくて、
そういう援助ということはさっきも出たけども、
子どもたちを京都の中で受け入れて、
いろいろとゆったりした時間を過ごしてもらうとか、
いろんなことができるわけでしょう。
そういうことで京都としても貢献したいけども、
震災ガレキを持ち込ませるとか、
そんなことは絶対に許してはいけないと思う。
守田
僕は思うのですが、
本来、そのガレキに放射線物質がついているのか、
またそれを燃やしたときに危険なのかという問題が、
ガレキを受け入れるか受け入れないかという問題と
すり替わっていると思う。
安全なんだったらそれを受け入れればいいんですよ、当然。
だけど安全ではない。
実際に受け入れた山形でセシウム値上がっていますよね。
だから受け入れるべきだという人は
必ず「安全だから」ということを前提にしている。
それが危険だということがはっきりすれば
受け入れるべきではない。
だれもそこは共通しているのに、
そこを吹っ飛ばして、
受け入れるか、受け入れないのか、
受け入れないとなんかイケズではないか、とみたいな
論理のすり替えが行われていると思う。
受け入れるべきだという人は
必ず安全なことを前提にしている。
そうじゃない、安全じゃない、まったく危険なわけで、
だから受け入れないんじゃなくて、
政府が「安全だから燃やしてくれ」と言っているのが
ウソなんだということをはっきりさせる必要がありますよね。
ロクロー
それを広めていくことっていうのが
すごい重要やと思う。
中村
僕もその通りだと思う。
国が安全だと言ったら安全だというふうに今されている。
本当に安全なのかどうかということを
もう一度、キチッと、
たとえば京都の中でチェルノブイリの人も来てもらったり、
いろんな学者の人たちに集まってもらって、
公開シンポジウムをやるとか。
正確な知識をもう一度キチッとみんな確認しあう。
そういう機会を絶対につくらなくてはいけないと思う。
ロクロー
テレビでまず話題にしてくれよっていう話ですよね。
中村
テレビも無視できないような、
そういう状態に持っていく。
リー
最初に受け入れの話がきたときに、
まったくみんな知らない。
コータ
今でも。
リー
回覧板でまわさないとあかんような事柄じゃないですか。
新聞のはしにちょこっと書いてあるぐらいで。
それを黙ってすすめようとしているから、
その体制に対して僕らは。
守田
さっき聞いたんだけど、
ロクローさんはお子さんの給食を危ないと思って
お弁当にやっているそうなんですけど、
給食費払っている。
とられるんだそうです。
これは中村さんが市長になったら返してもらえるのでしょうか(笑)。
中村
月ごとにとられているのかな。
ロクロー
そうですね。
中村
ちょっと調べてみるね。
リー
うちは取られてない。
ロクロー
小学校によって全然ちがう。
結局ね、校長が決めるみたいな感じが京都は多くて、
教育委員会とかに行っても結局、
教育委員会から校長に指導が入るみたいな感じだと思うんです。
僕も最後、校長と話をして、
給食費のことに関してはそのときには話をしていなかったのですが、
ずっと引き落とされているんで、
払っているのもおかしいと思うのと、
あと僕の子どもの分が毎食、人数分に入ってて、
毎回、破棄されているんやったらなおさらやめたいと思いますし、
結局、給食法とか法律で、
それで全然、強制されるものではないということを書かれていますし。
僕はまだ「止めてください」という感じでまだましなほうなんです。
他の学校では給食と同じメニューのものしか
つくってきたらあかんという小学校があったり、
それも子どもに持たせたらあかんから毎回、
給食の時間に親が届けにこないとあかんとか、
すごいイヤな条件をならべる学校もかなりある。
「給食止めます」とゆうた時点で
すごい孤立する感じになりますよね。