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よもやまばなし

毎日新聞が人口統計や家族構成の専門家として国際的に活躍するフランスの歴史人口学者、エマニュエル・トッド氏にインタビューした記事が掲載されています。人口減少が国の存続にとって危機であると警告し子育て政策の充実と社会意識改革が急務と訴えています。一部を引用して紹介します。社会保障の充実が決定的に重要であることが理解できます。

 --日本では若年層が経済的な事情で結婚も出産もできない状況がある。フランスではそういう話は聞かない。

 ◆フランスでは国による子育てや教育の保障がしっかりしていることがわかっているから、若い人たちは安心して子どもを産める。保育所は無料、大学さえも無料だ。学生のときに子どもを産むことも珍しくない。国の保障がないと家族の負担が重くなる。韓国では家族の負担が過剰なために(少子化は)深刻だ。日本も甘く見ていられない。子育てに関する家族の負担が重いと、結局は家族がなくなってしまうことになる。

 --フランスの若年者の失業率は高いが、それでも出生率は高い。

 ◆公的な住宅手当や家族手当が充実しているので、仕事がない若者も親元を離れて自立した生活ができる。フランスはデンマークとともに唯一若者に自由を残している国と言える。ただし、今はマクロン大統領が唯一うまくいっている機能を壊しつつある。(住宅手当をカットするなどの)新自由主義的な政策をどんどん実施しているために、出生率も下がることが懸念される。

 --フランスでは結婚していなくても、安心して子どもを産めることが出生率改善の一つの要因か?

 ◆婚外子も国の子育て支援の対象になっているのが出生率の改善に大きく貢献した。フランスではあまり考えすぎずに子どもを産めるということが出生率の改善に効果を発揮している。「何年も一緒に過ごしているから子どもでも産もうか」と気軽に考えられる。結婚せずに一緒に暮らしている事実婚のカップルは多い。子どもが1~3人できてから結婚することがよくある。表面的には無秩序に見えても、それが成り立っているのがフランス。個人ではなく社会全体が寛容であり、社会保障の制度がそれを認めている。

DSC_0569.JPGのサムネイル画像DSC_0557.JPGのサムネイル画像DSC_0565.JPGのサムネイル画像 毎年恒例のだん王児童館の「わんぱくまつり」が10日だん王法輪寺の境内と本堂を借りて盛大に催されました。

 少子化の中で、子どもたちの数は減少傾向ですが、子どもたち自身が自発的に考え工夫していろいろな遊びを展開していました。保護者にとっても地域の皆さんと交流できる楽しいひとときでもあります。

 ということで、私は恒例の「肝試し」会場のお手伝いです。本堂をお借りして、通路や仕掛けを数日前から毎晩大人たちが準備します。より高度の怖さを追求しようと毎年工夫を凝らしています。
 今年は100名ほどの入場者があり、ほぼ9割以上の方々(大人も子どもも)の大きな悲鳴を獲得することができました。

 本番は2時間ほどであり、事前の準備と後片付けが大変なのですが、日常の仕事を忘れて没頭できるひとときです。
 
 皆さん、来年はぜひご入場ください。9月の第2土曜日の午後です。

 朝日新聞が昨年ノーベル平和賞を受賞したコロンビアのサントス大統領との単独会見を報じています。

 同大統領は、「双方の意志で対話し、明確な目標を持てば、武力紛争や戦争は終わらせることができる。」と25万人以上が死亡し800万人以上が被害を受けたとされる半世紀以上にわたる内戦を対話で解決した経験に基づき語っています。
 
 注目すべきは、「重大事項を決める手段として国民投票は適切ではない」と発言しています。「国民投票は簡単に操作される。問われたテーマではなく他の理由による投票が行われ、目的が損なわれてしまう」と述べています。
 国民投票・住民投票は、参政権を具体化した民主主義の重要な制度です。しかし、ポピュリズム政治が世界中で台頭していく中で,フェイクニュースなどの手段を用いて多数決を悪用する偽民主主義が横行しています。わが国の中でも同様な事態が進行しています。同大統領は、「ポピュリズムは過激な人々の温床となる。恐怖や差別を生み、協力を難しくする」としています。

 ポピュリズムは歴史的には「人民主権」と訳され、民主主義を肯定的に意味するものとして使われたこともあるのですが、現在では「大衆迎合主義」など否定的に訳されています。
 民主主義とはなんなのか、どうやってポピュリズム政治にならないように民主主義手続きを確保していくのか、難しい課題ですが、民主主義の基本的制度である国民投票制度や住民投票制度を絶対に崩さないようにしなければなりませんね。
 今朝の朝日新聞の「民進党代表戦を問う」に小沢一郎氏のインタビュー記事が掲載されていました。これがなかなかおもしろいのです。
 
 民主党について、「今の政権より、国民の生活に目を向けたマシな政権を作らなきゃならない、という点では一致している。09年の衆議院選でも共産党とは良識的な、間接的協力はした。構図は変わってない。ただ主力になる民進党がハッキリしないだけだ」「民主党は何の問題でも結論が出せない。原発や安保、憲法でも。結論もないのに、国民は判断のしようがない。」

 次に自民党について、
 まずは石破氏らについて「政権にいる間は、自民党からは出ないだろう」「党を出る度胸があったら、とっくにやっているのではないかな。
 自民党に対しては、「こちらは自民党なんかに期待しない。小泉、安倍政権は競争第一主義。もともと『みんな一緒に豊かになろう』というのが自民党の哲学だったが、いつの間にか弱肉強食路線に変質してしまった。それでも皆押し黙っている。期待できる議員は今の自民党にはいない。」

 かつての自民党の哲学が小沢氏のいうとおりだったかについては、にわかに信じがたいが、現在の自民党体質についての分析はまったく同感です。拍手喝采です。さすが「肝が据わった政治家」ですね。
 12日、アメリカのシャーロッツビルで南北戦争で南部連合を指揮したロバート・E・ リー将軍像の撤去をめぐり集会を開いたネオナチや白人至上主義者が対抗デモを開いた人々と衝突し、ネオナチ同調者が人種差別反対を訴えるデモ隊に車で突っ込み、女性1人が死亡、19人が負傷しました。
 
 アメリカにおける人種差別が根深いことをあらためて思い知らされましたが、この事件に対するトランプ大統領の「双方に非がある」というどっちもどっち声明は、同大統領の人権意識の低さを露呈しました。アメリカという多民族多人種国家の大統領としてあまりにも不適任ですし、恐ろしい限りです。

 オバマ前大統領のツイッター投稿が共感と支持を拡げています。故ネルソン・マンデラ氏の言葉を引用し、「生まれたときから肌の色や出自、信仰の違いを理由に他人を憎む人などいない」「人は憎しみを習得する。憎むことを身に付けられるならば、愛することを学ぶこともできる。愛は憎しみに比べ、人の心に自然に生まれるものなのだから。」と書き込んでいます。 https://twitter.com/BarackObama/status/896523232098078720

 アメリカ国民がトランプ大統領を早期に退陣に追い込むことを期待し、応援しましょう。

 
buro.jpg涅槃図猫_R.jpg涅槃図のみ_R.jpg
 京都新聞の案内に誘われて、京都市右京区の仁和寺の北東に位置する轉法輪寺(てんぽうりんじ)を訪問させてもらいました。
 縦5メートル30センチ、横4メートル90センチの巨大な涅槃図の修復が完成し、地域のみなさんの要望に応えて一般公開に踏み切ったとのことです。今月26日までの公開予定です。お釈迦様の死を悲しむ人々に混じって動物たちが悲しむ姿も色鮮やかに描写されています。この涅槃図では動物たちの中に猫も存在しており、とても珍しい涅槃図です。

 本堂に掲げられている涅槃図の美しさ、巨大さに驚くとともに、もう一つ驚いたのは、ご本尊である阿弥陀如来座像の巨大さである。なんと7.5メートルの大きさです。京都で一番大きな仏様だとのこと、どっしりとしていて穏やかな表情であり、こころ和む気持ちにさせて頂けます。1758年の開眼供養とのことですが、作者など仏像制作にまつわる詳細は不明とのことです。

 これまでずっと非公開とされてきたのですが、今回特別に公開頂きました。庭園もしっかりと整備されており、春や秋の美しい景色が目に浮かびます。大変有意義な時間を過ごさせて頂いたのですが、このお寺も一時期は大変荒廃した状況だったとのことです。ご住職からお寺の維持管理の困難さを詳しくお聞かせ頂きました。

 京都にはわたしたちが知らないこんなにすばらしい文化財がたくさんあるのですね。国や自治体による適切な援助とわたしたちの努力で京都のすばらしい財産を後世にしっかりと伝えていきたいものですね。

 なお、轉法輪寺は浄土宗のお寺であり、竜安寺や仁和寺とは関係がありません。お間違いなく。

 国際NGO「オックスファム」の分析によれば、2016年異世界で最も裕福な8人の資産の合計が、世界の人口のうち、経済的に恵まれない下から半分(約36億人)の資産の合計額とほぼ同じだったと報告しました。上位8人の資産合計額は48兆6千億円です。報告書によれば、1988年から2011年の間に下位10%の所得は年平均3ドルも増えていないのに、上位1%の所得は182倍になっているとのことです。世界的な、格差の広がりが凄まじい勢いで進行していることが明らかになりました。

 今日、アメリカではトランプという軍人と大富豪で閣僚を固めたきわめて危険な人物が大統領に就任しました。世界がますます弱肉強食の方向に進もうとしています。まさに資本主義の矛盾が露呈しています。わが国でも、格差と貧困が深刻な事態になっています。みんなが支え合い幸せに暮らしていくためにはどのように政治を変えていけば良いのか、具体的な政策としてどうしていくべきなのか、しっかりと提起していくことが重要ですね。
 うだるような暑さが続いています。水分補給をしっかりとってお身体にお気をつけてください。連日、深夜のNHKでオリンピックの日本人選手の活躍に興奮しています。とりわけ、体操、卓球、バトミントンなどは手に汗握る好ゲームで勝利の瞬間には選手と一緒に涙してしみました。また、開会式での難民選手団の入場行進には感動しました。
 陸上男子400メートルリレーは録画でしか観戦できなかったのですが、感激しました。何を隠そう(隠していないか)、私は高校時代陸上部に所属し、短距離走と走り幅跳びを専門としていました。400メートルリレーは「4K」と言われ、4Kメンバーの4人には「赤ラン」と呼ばれる特別のユニフォームが与えられるのです。赤ランを着ることは部員の夢で私も3年生で漸く何とか赤ランを着ることができました。大会に備えてバトン練習を繰り返すのですが、私はカーブ走が不得意でした。左利きなので左回りは駄目なのです。競馬と同じように左回りだけでなく、右回りの大会もあればきっとカーブ走で活躍できたのではないかと思うのですが、残念ながら人間の陸上競技ではトラック競技はすべて左回りとなっています。もしかしたら、将来左利きという少数者保護のために右回り競技が実現するかも。
 私は2走でした。県大会当日、私が少し出遅れて1走との間が詰まってしまい、その結果関東大会への出場を逃してしまいました。バトンパスのスタートの難しさを痛感しています。日本チームはすばらしかったですね。それにしても、4Kで日本がここまでやれるとは驚きです。選手、コーチ、関係者の皆さんの日々の努力と研究の賜ですね。

 ところで、私は、東京オリンピック当時10歳でした。テレビで繰り広げられる陸上競技の種目を観戦したあと、近くの同年代の少年10人くらいで毎日、「オリンピックごっこ」をしていました。廃材でつくった走り高跳びの器具や、牛乳のフタでつくった金メタル、ゴールテープは荷造りひもです。ミカン箱の表彰台もつくりました。競技場は、車があまり通らない家の前の道路です。路面は土でした。オリンピック期間中興奮状態で遊んでいました。

 オリンピックは子どもたちに夢と感動と希望を与えます。2020年の東京オリンピックが私が体験した1964年の東京オリンピックと同じように子どもたちに大きな夢と感動と希望をもたらす大会になることを望んでいます。そして、オリンピックは平和の祭典であることを改めて感じました。2020年の東京オリンピックが平和な社会の中で開催され素敵な大会となることを願います。
 

    参議院議員選挙が終わりました。同僚の大河原さんが奮闘しましたが現職の壁を突き破ることはできませんでした。全国的には、東北地方や沖縄での1人区での野党共闘候補の議席獲得など野党共闘が大きな力を発揮しました。比例区では共産党が票を伸ばし、民進党も3年前に比べれば前進しました。しかし、残念ながら改憲勢力が参院でも3分の2を占有するという事態になってしまいました。
 
 わたしたちの訴えがなぜ大きく拡がっていかないのか、失望したり悩んだりしている方も多いと思います。この本は、そうした方にぜひおすすめです。著者はいま売り出し中の慶応大学経済学部の教授ですが、この本は研究者が書いたとは思えない平易な言葉遣いと絵本のような挿絵によってわが国の現状分析と改革の方向性を語っています。しかし中身はとても深いです。そしてとても刺激的です。時々ドキッとするフレーズが登場します。
 「貧困にあえぐ人々を『見て見ぬふりをする社会』を僕たちは生きている」「この格差社会を作り出したのは誰なのでしょう。・・・普通に生活していた人たち、そう僕たちみんなです。自分が負担に苦しむくらいなら、貧しい人にはあきらめてもらう。しかたなく見て見ぬふりをする。そんな『冷たい社会』を生きる僕たちが格差や貧困の問題を生み出したのです。このことへの反省がないかぎり、そして、なぜ僕たちがそんな社会をつくったのかを徹底的に考え抜かないかぎり、公正で優しい社会など実現できるはずがありません。」「格差是正というリベラルの叫びは、多くの人たちの心には響かない、ということです。」「中間層がじわりじわりと貧しくなるなかで、貧しい人の暮らしばかりを重んじるとどうなるでしょう。格差是正の必要性を訴えるほど、負担者となる中間層の痛みが増し、貧しい人への非難、あら探しがはじまります。」
 著者はこの分断社会を解決する方法として、「必要の政治」への転換を提起します。必要の政治とは、弱者を助けるのではなく、人間の必要を充たし、弱者を生まないようにすることです。「全員が受益者となり、全員で負担も分かち合うこと。」
 
 著者の考えをうまく伝え切れません。ぜひ著書を最後までお読みください。異論もあると思いますが、運動のあり方を考えるうえで大変参考になります。

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  2016年も引き続きよろしく御願いいたします。今年の正月三が日は暖かい日々であったこともあり、穏やかに過ごさせていただきました。
 比叡山、神泉苑、浮御堂、家族でゆっくりと過ごしました。

 近くに住む92歳の母親から満州で暮らしていた頃の生活状況や敗戦後の周囲の中国人たちの変化やロシア兵の略奪の状況、そうした中での親しくしていた中国人たちの援助、引き揚げの状況、引き揚げ後の生活の困難さなど、これまできちんと聞くことがあまりなかったのですが、たっぷり聞くことができました。
 私の父はすでになくなっていますが、南方で従軍していました。ハルマヒラというフィリピンの島で、日本本土に向かうアメリカ軍のB29に向かって到底届かないことが明確な迫撃砲を撃ち、日常のほとんどの時間は食料である芋の耕作をしていたと聞きました。周囲の島にいた日本軍には餓死者が多数いたと聞いています。
 父や母の青年時代にはこうして穏やかに正月を迎えることがありませんでした。平和な社会で生きていけることがどれだけ幸せなことであるのかを考えさせられました。

 昨年、安倍政権は戦争法(安保法)を強行しました。参議院選挙後には自衛隊が憲法9条に反して集団的自衛権行使の行動に出る予定だといわれています。
 今年は勝負の時です。日本は軍事力ではなく憲法9条の理念で国際貢献をすることによって世界の平和を実現していくべきです。参議院選挙で戦争法廃止をもとめる勢力を拡大することが重要です。「野党は共闘」が大事です。熊本の野党統一候補に決定した弁護士の阿部さんは日弁連貧困本部で一緒に活動してきた仲間であり、行動力抜群のとっても信頼できる方です。各地でこうした共闘が実を結ぶことを期待します。

 そして、各地の首長選挙において戦争法廃止の声を結集していきましょう。昨年の戦争法案成立阻止の大きな運動の盛り上がりは、政治を決めるのはわれわれ市民であることをはっきりと示したものです。これまで政治家だけに任せてきたことを反省し、主権者であるわれわれ自身が政治に参加することの重要性を自覚し市民が声を上げたことによって大きなうねりとなりました。

 主人公は市民・住民です。各地の首長選挙は住民の声を政治に反映するための大切な機会です。
 1月24日告示、2月7日投票の京都市長選挙は京都市民にとって戦争法廃止を求める意思表示の絶好の機会です。そして、戦争法廃止を訴える本田市長が実現すれば国政に与える影響は計り知れません。歴史都市京都の市長が世界に訴える声明の効果は絶大です。夏の参議院選挙に向けて戦争法廃止を求める全国の市民に大きな励みになります。
 同じことは、1月17日投票の大津市長選挙や各地の首長選挙にも言えることです。

 1つ1つの選挙を繋げて7月の参議院選挙で戦争法廃止を求める市民の意思をしっかりと示していきましょう。もちろん、それに向けて大いに学習し、運動していきましょう。私たち弁護士は絶対に憲法違反の戦争法を認めません。戦争法廃止のために皆さんと共闘して運動していきます。

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