2012年京都市長選 過去のトップページ

2017年6月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
中村和雄のfacebook中村和雄の過去のブログ
脱原発
 韓国の文在寅大統領が19日に原発の新設計画を白紙化し、脱原発を発宣言しました。耐用年数を超える原発の稼働も認めないとしています。じつは、韓国では5月の大統領選において、5人の立候補者全員が脱原発を公約に掲げたとのことです。

 こうした中で、いま、脱原発を訴えながら26カ国1万1千キロ踏破を目指す韓国の大学教授李元栄(リウォンヨン)氏(59歳)が、日本で行進しながら訴えています。23日に唐津市に入りました。九州電力玄海原発で再稼働の準備が進む中、「原発事故は日本だけの問題ではない」と訴え、24、25日で伊万里市、有田町へ進み、その後長崎に移るとのことです。

 李氏は日本に関し、「世界で唯一、原爆被害に遭い、福島原発事故も経験した。なのに大きな運動の起こりを感じない」と語り、「日本の技術力を廃炉産業に生かせば、世界で大きな役割を担えるはずなのに」と残念がったとのことです。李氏は約2年かけ東南アジアやインド、欧州を巡るそうです。

 原発ゼロを目指すわが国の運動を成果に結びつけていかなくてはなりません。平和運動や憲法を守る運動、労働者の権利擁護の運動や生活を守る運動、社会保障制度や医療制度の破壊を阻止する運動など、安倍政権打倒に向けて共同の輪をしっかりと構築していくことが必要ですね。

 安倍政権のおごりとほころびが明らかになってきました。いまこそ、わが国の民主主義の成熟度が試されているように思います。市民の底力を見せつけてやろうじゃありませんか!
 台湾の蔡英文政権が2025年に「原発ゼロ」にすることを決めました。太陽光と風力発電を中心に再生エネルギーの割合を20パーセントまで高めることをめざすとした電気事業法の改正案を閣議決定し、近く立法院で審議入りし年内に可決される見通しです。
 
 台湾では原発が発電容量の14%を占め、現在3基が稼働中です。日本と同様地震が多い台湾でも、福島第一原発事故で反原発の世論が高まりました。蔡氏は総統選において原発ゼロを公約に掲げました。改正案は、25年までに全原発停止と明記し、期間延長の道を閉ざしています。太陽光と風力発電を再生エネルギーの柱とし、発電容量の割合を現在の4%から25年には20%に拡大することをめざすとしています。太陽光発電を今後2年で152万キロワット増やすなどといった短期的具体的目標も明らかにしています。太陽光発電は10年間で24倍にするとし、並々ならぬ脱原発の決意がみられます。

 ドイツは、2022年までの全原発廃止をすでに決定しています。脱原発こそ世界の流れです。わが国でも多数が原発廃止を支持しています。「原発ゼロ」の声をしっかりと政治に反映させるために、全国各地で粘り強い共同のたたかいが展開されています。1日も早く、福島第一原発事故を起こしてしまったわが国で原発ゼロを実現しましょう。
 大飯原発、高浜原発、玄海原発について、原子力規制委員会自身が、稼働を認めないと判断する可能性が出てきました。yahooニュースの報道です。熊本、大分大地震を教訓にして、科学者たちが事実を直視する方向での議論を発展させることに期待し、応援しましょう。

 ◇過小評価の恐れ

 原子力規制委員会の委員長代理だった島崎邦彦・東京大名誉教授(地震学)が16日、田中俊一委員長らと面会し、安全審査中の関西電力大飯原発(福井県)など西日本の一部原発について、想定する地震の最大の揺れ(基準地震動)の計算方法に過小評価の恐れがあるとし、別の方法で再計算するよう求めた。規制委は大飯原発について再計算する方向で、20日の委員会で対応を検討する。

 島崎氏は2014年の退任後、大飯原発の基準地震動算出に使われている計算式の一つ「入倉・三宅式」を検証した結果、震源として想定する活断層の傾きが垂直かそれに近い場合、その規模が他の計算式に比べて過小評価になることを確認したという。熊本地震でもこの計算式で試算した結果が観測データと一致しなかった。

 名古屋高裁金沢支部で行われている大飯原発3、4号機運転差し止め訴訟の控訴審で、この問題を指摘する陳述書を提出しており、面会で、島崎氏は「地震規模を別の計算式でも計算すべきだ。必要なら(耐震性の再評価など)いろいろな判断をするのが一番ではないか」と述べた。

 原子力規制庁によると、想定する震源断層の傾きが垂直かそれに近く、入倉・三宅式を使っているのは大飯のほか、審査に合格した関電高浜原発(同県)や審査中の九州電力玄海原発(佐賀県)がある。島崎氏は面会後、報道陣に対し「まず大飯で計算すべきだ」と指摘。玄海についても再計算を検討すべきだとする一方、高浜については「(活断層から)離れ、そんなに影響はないのではないか」とした。

 計算式を考案した入倉孝次郎・京都大名誉教授(強震動地震学)は「計算式は地震規模の算定に有効だと科学的に確認されている。ただ、地震の揺れの予測に使う場合には、断層面が垂直に近いと地震規模が小さくなる可能性はある。行政判断として、過小評価にならないよう注意しながら使うべきだ」と指摘する。【岡田英】
NHK大津放送局の速報です。原告の皆さん、弁護団の皆さん、全国の支援の皆さん。裁判所にもまだまだ良心のある裁判官たちがいます。この決定を糧に全国の裁判所で勝利判決・決定を勝ち取っていきましょう。そして、原発の再稼働を阻止し、原発ゼロを実現していきましょう。

「福井県にある高浜原子力発電所3号機と4号機について、大津地方裁判所は、「福島の原発事故を踏まえた事故対策や緊急時の対応方法に危惧すべき点があるのに関西電力は十分に説明していない」として運転の停止を命じる仮処分の決定を出しました。
稼働中の原発の運転の停止を命じる仮処分の決定は初めてで、関西電力は、速やかに原子炉を止めなければならなくなりました。
福井県にある関西電力・高浜原発3号機と4号機について、滋賀県内の住民29人は、再稼働前の去年1月、運転の停止を求める仮処分を申し立てていました。
これについて、大津地方裁判所は、先ほど、3号機と4号機の運転の停止を命じる決定を出しました。
決定で大津地裁の山本善彦裁判長は、「福島の原発事故を踏まえた事故対策や緊急時の対応方法、基準となる地震の揺れの策定についても危惧する点がある」などと指摘しました。
さらに、「想定される地震の最大の揺れを評価する方法のもととなるのは過去に起きた14の地震で、サンプルの少なさからすると科学的に異論のない方法と考えることはできない」と指摘しました。
その上で、「津波対策や避難計画についても疑問が残り、住民の権利が損なわれるおそれが高いにも関わらず、安全性について電力会社は十分な説明を尽くしたとは言えない」として3号機と4号機の運転の停止を命じる決定を出しました。
高浜原発は、ことし1月に3号機が、2月に4号機が、新しい規制基準のもとで再稼働しましたが、4号機では、再稼働の3日後の先月29日に原子炉が自動停止するトラブルが起き、関西電力は、早期の運転の再開を目指しています。
関西電力は、9日の決定の取り消しを求めて異議を申し立てる方針ですが、仮処分は直ちに効力が生じるため、稼働中の3号機の原子炉を速やかに止めなければならなくなりました。
稼働中の原発の運転の停止を命じる仮処分の決定は初めてです。
高浜原発3号機と4号機をめぐっては、福井地方裁判所が去年4月、再稼働を認めない仮処分の決定をしましたが、去年12月に福井地裁の別の裁判長がこの決定を取り消し、再稼働を認める判断をしていました。」
 川内原発につづき、高浜原発が再稼働しました。多くの犠牲を生み出した福島原発事故の教訓は危険な原子力発電の操業は止めるということだったのではないでしょうか。私たちは、今一度原子力発電の危険性について学習し宣伝していかなくてはならないと思います。2月7日投票の京都市長選挙の重要な争点の1つでもあります。

 この問題について、継続して詳細なレポートを提供してくださっているジャーナリストの守田敏也さんの一昨日のレポート(http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011)を引用して紹介します。



 守田です。(20160128 17:00)

関西電力が明日29日にも高浜原発3号炉の再稼働を進めようとしています。マスコミ報道によれば、午後に32本の制御棒を抜き初めて翌日30日の朝にも臨界状態に、さらに軌道から3日後の2月1日には発電と送電を開始する予定としています。
すでに多くの方が再稼働の危険性を訴え、現地高浜での24日の大きな反対集会をはじめ、全国で抗議を貫いていますがあらためてここで、この再稼働の何が最も許されないものなのか、ポイントを押さえておきたいと思います。

まず何よりも私たちが重視しなければならないのは、再稼働に許認可を与えている原子力規制庁の新規制基準そのものが、とてもではないけれど安全性の観点から言って許容しがたい内容の上に成り立っていることです。
端的には「大事故の発生を前提とし、これへの対策を施す」ことを再稼働の条件としていることです。大事故を絶対に起こさないのではなく、起きうることを認めて、対策を重ねると言っているのです。

このとんでもない内容を最も分かりやすく示しているのは、昨年3月に原子力規制庁が作成し、3日により高浜町のケーブルテレビでの放映を開始した後にホームページにも掲載した以下のビデオです。
全体で29分のものですが実質的な説明が行われているのは2分40秒からで全体で26分20秒のものです。興味のある方はご覧下さい。

 高浜発電所に関する原子力規制委員会の審査概要について
 2015年3月
 https://www.youtube.com/watch?v=azZk3mPHUrg

ここで説明されているのは新規制基準は福島原発事故の反省を踏まえて作られたという点ですが、その核心として語られているのが「福島原発事故までは重大事故の発生を想定してなかったからいけなかった!」という点です。
これはもう本当にとんでもない開き直りです!チェルノブイリ原発事故が起こった時に日本政府と電力会社は「あのような事故は日本では起こり得ない」と語り「だから運転を継続させてくれ」と国民住民に公言してきたのです。
ところが実際にはチェルノブイリ級の事故が起こってしまった。つまり約束が破れてしまったのですから運転を止めなければならないのです。にも関わらず「事故が起こり得ないと考えていたのが間違っていた」と開き直った。これが一番ひどい!
私たちは何よりもこの点に、川内原発をも含めて、再稼働がまったく認められない点があることをしっかりとおさえ、もっと強く、政府と電力会社に迫っていく必要があるし、マスコミにもこの点を取り上げてくれるようにアピールする必要があります。

原子力規制庁のビデオでは3分35秒から9分00秒で、高浜原発の審査内容を説明する前提として説明されているのですが、とりわけ重要なのは旧規制基準と新規制基準のポイントを語った5分35秒から9分00秒までの内容です。
以下、ポイントを抜き出しておきます。

***

【規制基準の変更について】

1、旧規制基準のポイント(5分35秒から) 
想定しなければならない自然現象の種類が限定的だった。例えば地震についてはさまざまな想定していたが、津波についての基準はほとんどなかった。
規制の考え方として、そうした自然現象は想定の範囲を超えることはほとんどないという考え方に立っていた。

安全確保のために設備を多重化すること、例えば注水ポンプを2台にと求めていた。ところが2台が同時に壊れることは考えていなかった。
基準を満たせば核燃料が溶けたり、放射性物質が外部に大量に放出する可能性のあるような重大事故につながることがないよう対策を問題なく行うことができると判断していた。
つまり基準を満たせば大きな事故は起きない。しかも対策の中身は設備面での対策を重視していたということになる。

2、新規制基準のポイント 7分21秒から
平成25年7月に新しく作られた規制基準は、こうした反省、教訓をしっかりと踏まえ、考え方を大きく転換している。
一つ目の見直しは自然現象など重大事故の原因になりうる事象の想定を厳格にしたことだ。
例えば施設の設計にあたって想定する地震や津波を厳しくするとともに、竜巻などの自然現象への対策、や森林火災、内部溢水などの対策を新設したり強化した。
発電所内の電源が使えなくなった時のために、発電所内の非常用電源を手厚くするなど電源確保の要求も厳しくした。

その上で対策はしっかりしているから事故は起こらないという従来の考え方を大きく転換。それでもなお事故が発生しうるという発想にたち、万が一、重大事故が発生したときに備えた対策をあらたに求めることにした。
原子炉を止めたり、冷やしたりすることがうまくいかなかった場合でも、原子炉が壊れないように事故を食い止めるための設備や手順、体制の整備。
さらに原子炉が壊れないための対策も失敗し、原子炉が溶けて核燃料が溶けてしまっても、外側の格納容器が壊れないようにするための対策を新たに求めている。

***

どうでしょうか。完全な開き直りです。なおこのように開き直るに際して、実は重大な用語=タームのすり替えも行われていることをここで指摘しておく必要があります。
これまでこのような大事故のことはシビアアクシデント=過酷事故と呼ばれており、ある時期までこの対策も「過酷事故対策」と呼ばれてきたのです。そして過酷事故には明確な概念規定があります。設計上の想定をすべて突破された事故だということです。
つまりそこからはどのように進展するか分からない段階に入った事故であり、本質的に対策を立てることが困難なものなのです。なぜってどうなるか設計者にも分からないのですから。
原子力規制庁はこの点を十分に知っているがゆえに、この想定できない事故への対策を練るという矛盾を隠すために、「過酷事故」という言葉を「重大事故」にすり替えたのです。

原子力推進派の方たちはどうしていつもこれほどに不誠実なのでしょうか。言葉を変えたって安全が増すわけではありません。いやむしろことの本質を隠すがゆえに、その分、危険性が周知されず、安全マージンを削るばかりなのです。
しかも、このビデオを最後までみると、一通り関電が施した対策を紹介した後で、この「重大事故」すら越えることも想定している!というとんでもない発言までが飛び出します。26分30秒よりの以下のような説明です。

***

新規制基準では「安全追及のための思考を常に止めないことが重要」という発想に立っている。
重大事故の発生という想定をもさらに越えて、大規模な自然災害が発生したり、故意による大型航空機の衝突といったテロリズムによる発電所の大規模な損壊が発生した場合も考えて、態勢や手順の整備を求めている。
もちろんどんなものでも食い止めることができるというわけではない。
しかし高浜発電所3号炉4号炉の審査ではそのような厳しい状態になった場合でも環境への放射性物質の放出をできる限り低減するよう必要な態勢、対応手順を整備することを確認した。

***

「どんなものでも食い止めることができるというわけではない」・・・。
もう、「そこまで言うのか」という感じですが、このように原子力規制庁は自ら定義した「重大事故」をも上回る事故がありうること、「発電所の大規模な損壊」をも前提に運転を認めるというのです。
この最も重要な点が、国民・住民にほとんど周知されておらず、あいまいにされたままに川内原発の再稼働が強行され、いままた高浜原発再稼働が強行されようとしています。あまりに理不尽です。
断固反対の声をさらに高く上げましょう!

 福井地裁(林潤裁判長)は24日、関西電力高浜原発3,4号機の再稼働を差し止めた4月の仮処分決定を取り消した。裁判長が4月に高浜原発の再稼働の差し止めを認めた樋口裁判長から林裁判長に交代したことによって、こうした事態になったのである。また、同裁判所は、周辺住民らが申し立てた関西電力大飯原発3,4号機の運転差し止め仮処分について、再稼働は差し迫っておらず仮処分判断の必要性がないとして、住民の申立を却下した。

 今回の裁判所は、高浜原発の再稼働については、審査合格を認めた原子力規制委員会の判断に不合理な点はなく「周辺住民の人格権が侵害される具体的な危険はない」と認定している。しかし、一方で過酷事故の可能性がまったく否定されるものではないと指摘している。過酷事故が起きればどんな事態になるかは福島原発事故が物語っている。「安全神話」はもう成り立たない。しかも、事故時の避難方法は全然確立していない。また、京都地裁の審理で明らかなとおり原子力規制委員会の新基準は審査に合格したからと入って安全であることを認めたものではない。

 こんな中で、高浜原発3,4号機の再稼働が裁判所のお墨付きを得たとして、関西電力によって強行される。舞鶴市は原発から5キロ圏内である。にもかかわらず、関西電力は京都府や舞鶴市の同意もとらずに運転再開を決定した。多々見良三舞鶴市長、山田啓二京都府知事ともに住民の立場に立って、関西電力と国に抗議すべきである。30キロ圏内地域をもつ門川京都市長も黙りである。京都新聞の報道によれば、三日月大造滋賀県知事は「従来、再稼働を容認できる環境にないと主張し、今もその考えに変わりはない」「安全協定や再稼働にあり方をルール化すべきだ。」と述べている。住民の立場に立って住民の命と健康を守る知事や市長が京都にも必要である。来年の京都市長選挙における重要な争点である。
井戸謙一弁護士からの連絡です。福井地裁で審理されてきた高浜原発差止仮処分命令申立事件の決定日の連絡が裁判所からありました。

4月14日(火)14時です。
歴史的な決定がだされます。皆さん、福井地裁前に集まりましょう。

井戸さんから送られてきた文書を一部省略のうえ貼り付けます。

14時:00分 福井地裁前で弁護団、申立団が旗だしを行います。
14時頃:30~15:00 記者会見・報告集会 決まり次第、ご連絡いたします。
                      
高浜原発差止仮処分命令申立事件
                      仮処分決定日と記者会見のご案内

昨年12月5日に福井県・関西地方に住む市民など9名が福井地裁に申し立てた、大飯・高浜原発差止仮処分事件ですが、3月11日の審尋期日において、高浜原発については審理を終了し、決定が出される旨みなさまにお知らせしてまいりました。
このたび決定の告知日が決まりましたので、下記のとおり、14時半頃から記者会見と報告集会を開きます。ので、ご案内申し上げます。
高浜原発3・4号機については2月12日に原子力規制委員会が合格証にあたる「審査書」を出しており、これらの原発が再稼働されるのは時間の問題という危険な状態にあります。
しかし、本件において仮処分決定が出た場合は、これらの原発を再稼働することはできなくなります。仮処分決定は、判決とは異なり、直ちに効力を生ずるからです。
この決定には日本中の国民・市民が期待を寄せており、当日は福井地裁に多くの市民が駆けつけます。
報道機関関係者の皆様におかれましては、司法が現実に原発を止めるというこの歴史的な裁判を多くの国民・市民に知っていただきたいと思いますので、ぜひ取材・報道いただきしてくださいますよう、よろしくお願いいたします。

 27日、大津地裁(山本善彦裁判長)は、関西電力の大飯原発3,4号機、と高浜原発3,4号機の再稼働差し止め仮処分申し立てについて、却下決定を下しました。
 却下の理由は、住民の避難計画など原発事故時の対応が全く整備されていないことなどから「このような段階で原子力規制委員会がいたずらに早急に、再稼働を容認するとは到底考えにくい」。だから、仮処分という緊急の差し止めを求めることに対しては、緊急性がないので申し立ては却下しますというのです。再稼働の危険性について、あまりにも現実の動きとかけ離れています。

 決定は、住民の避難計画の策定が進んでいないことに加えて、最大規模の地震の揺れである基準値振動の策定方法についても関電から何ら合理的な説明がなされていないことを指摘しています。そうであれば、こうした状況で原発の再稼働を認めることはできないときちんと決定できたはずです。

 大津地裁は、明らかに「逃げた」と評価せざるを得ません。政治的対決点の大きな課題について、裁判官はどう向き合うのか。裁判官の質が問われています。裁判官は「良心」に従って判断することが求められています。政治権力にひれ伏すことなく自らの良心に従って判断を下す。それが裁判官の職責です。先日の福井地裁判決を下した裁判官たちと大津地裁の裁判官たち。とても対称的です。

 もっとも、今回の決定は、こんな状態で再稼働を強行することはダメだということははっきりと述べています。福井地裁判決とともに、司法は再稼働を認めていないことを拡げていきましょう。
NEC_1529.JPG
NEC_1534.JPG
月曜日に大飯原発を見学し、オフサイトセンターを訪問しました。原子力発電所施設は、陸路からは確認できないので海上から確認しました。

川内原発の再稼働が来年早々にもなされるのではないかとのことですが、原発再稼働を許さないためには、もう一度原子量発電所の危険性について私たちが再確認し、それを周囲に伝えることが重要だと思います。

福島では喉頭がんの発症率において他地域との有意な差が生じている事が確認できたとの医学報告が発表されました。放射能汚染は依然として続いており、廃炉作業の見通しも立っていません。ひとたび事故が起きたときの被害が取り返しのつかないものであることは、福井地裁の判決が明確に指摘したとおりです。

 そして、事故が起きたときの避難が現実には不可能であることも明らかになってきました。国の指示に基づき、原発から30キロ圏内地域を抱える自治体では避難計画を策定しているのですが、その内容は到底不可能なことが記載されています。乗用車での避難は道路が渋滞してしまいます。バスは必要な台数の確保が困難です。大飯原発のすぐ隣の舞鶴市の担当者も現在の避難計画が到底不可能なものであることを認めています。

 大飯原発が事故を起こした際に住民の避難などを指揮するオフサイトセンターを見学し、保安院の担当者の説明を受けました。しかし、この施設自体大飯原発から6キロの地点にあり、海岸のすぐ近くで海抜も低い地点です。福島の事故に鑑みると、自然災害による原発事故時にはこの施設での指令は現実的ではないように思えます。立派な施設ですが、実際には対応できない不安が大きいのです。

 福島事故もそうですが、これまでの原発事故はほとんどが「想定外」で起きているのです。事故を予測して対策を立てる、そのことが現実にはできていないのです。できないのです。私たちの選択肢は、危険な原子量発電は廃止する以外にはあり得ないはずです。京都の裁判でもそのことを徹底して追求していく予定です。
 明日(28日)の企画のご案内です。私が尊敬するジャーナリストの守田敏也さんが京都弁護士会館で講演します。私自身は明日は東京での労働関係の懇談会に参加するため,こちらの企画には参加できないのですが、可能な方はぜひどうぞ。ちなみに、男性も大歓迎です。

2014年 第40回国際婦人年京都集会
13:30~16:30
京都弁護士会館
参加費1000円

第一部...「津軽三味線」蝦名宇摩さん、
第二部...講演 守田敏也さん「福島は今...原発事故、放射能汚染はどうなっているか」、
    報告「福島から避難して」「原発賠償訴訟について」

主催:国際婦人年京都連絡会(075-256-3320)
後援:京都府、京都市

ここから守田さんご自身のログでの紹介を引用させていただきます。

守田です。(20140926 23:00)

今回は、瀬戸内市在住の蝦名宇摩さんとのコラボ。彼女が先に津軽三味線を披露してくださり、その後に僕がお話します。
ちなみに奄美大島出身の蝦名さんは津軽三味線とともに島唄、三線の修得。さまざまな大会で優勝された凄腕!
彼女は同時に福島原発事故直後に埼玉県から必死の覚悟で飛び出した避難者でもあります。しかもその時に、僕が発信していた「逃げて下さい」というメールをリアルタイムで受け取りながら、西へ西へと向かってくださいました。

あの時、どこかの誰かに届いて役に立って欲しいとの思いで、必死で情報を出し続けたのですが、それをリアルタイムで読んで下さり、役立てて下さった方でした。昨年12月に岡山県津山市の講演のときに三味線を持って駆けつけて下さり、初めてお会いしました!
現在は岡山県に移住。福島の子どもたちを瀬戸内に保養で呼ぶ「瀬戸内交流プロジェクト」にも取り組んでいて、僕を何度も岡山に呼んでくださっています。今後もさまざまな形でコラボしていくことになると思います!
とにかく三味線が凄いのでぜひお聞きにいらしてください。9歳の娘さんの蓮津(れつ)ちゃんも美声と太鼓を披露してくれます。

その後に僕が講演。以下のタイトルでお話します。
「福島は今・・・原発事故、放射能汚染はどうなっているのか」
~チェルノブイリ・トルコ・福島・避難者・京都の女性の繋がり、祈りの権利を求めて~

今回のお話で一番、強調したいのは福島原発事故による汚染の実態です。「福島は今・・・」とタイトルに載せましたが、東北・関東の現状についても触れます。
セシウムの汚染について、よく使われている早川由紀夫さんのマップなどでご紹介するとともに、2011年秋に明らかになった東北・関東の焼却場からのセシウム検出データを振り返ります。
またストロンチウムやプルトニウム、ウランの飛散情報にも触れます。

その上で、健康被害についてお話します。データ的に確認できるものとして、福島県の子どもたちの甲状腺がんについて触れます。
またこの春に大騒ぎになった『美味しんぼ』騒動なども振り返りたいと思います。

続いて、こうした現状を私たちが越えて行く一つの大きな方向性としての国際連帯についてお話します。
3月のベラルーシ、ドイツ、トルコ訪問、8月のトルコ再訪、10月のポーランド訪問(予定)などに触れます。
以上を1時間半の枠の中でお伝えします。

僕の講演のあとに福島から京都に避難移住されている方より「福島から避難して」というお話があります。
またこれを踏まえて「原発賠償訴訟について」のお話もあります。
お近くの方、ぜひお越しください!
(ちなみに前夜27日にも左京区のキッチンハリーナで投げ銭ライブを行います。こちらは18時30分から。じっくり聞きたいという方はこちらにもどうぞ。ただし満員になったら入れませんのであしからず・・・。)



このページのトップへ