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厚労省「非正規」と言うな!

 東京新聞の報道により、厚生労働省が省内の全部局に、根本匠厚労相の指示として「非正規」や「非正規労者」という表現を国会答弁などで使わないよう求める趣旨の文書やメールを通知していたことが明らかになりました。それらの通知について、東京新聞が情報公開請求した後に撤回したことも明らかになりました。

 厚労省雇用環境・均等局によると、文書は「『非正規雇用労働者』の呼称について(周知)」という件名で4月15日~16日に省内に通知されたとのことです。通知文書の内容は、「当面の国会答弁などの対応では、原則として「有期雇用労働者」「派遣労働者」などの呼称を用いること。「非正規雇用労働者」の呼称も認めるが、「非正規」のみや「非正規労働者」という表現は「用いないよう留意すること」。各部局に送信したメールには、同じ文書を添付した上で「『非正規雇用』のネーミングについては、(中略)ネガティブなイメージがあるとの大臣(根本氏)の御指摘があったことも踏まえ、当局で検討した」と記載され、今回の対応が根本氏の意向であることがうかがえます。「大臣了」と、根本氏の了承を意味する表現も明記されていたとのことです。
 「非正規」の用語に関しては、6月19日の野党の会合で、厚労省年金局課長が、根本氏から使わないよう求められていると説明。根本氏は同月21日の記者会見で「指示した事実はない」と課長の発言を否定しました。

 東京新聞が7月12日付で文書やメールを情報公開請求したところ、雇用環境・均等局は同月下旬に文書やメールの撤回を決めたとし、撤回決定後の8月九9日付で開示を決定しました。

 安倍晋三首相が「非正規という言葉をこの国から一掃する」と豪語したのに、非正規と正規の格差は一向に改善しない状態です。またしても、表面的な言葉の言い換えだけで実態を覆い隠そうとする現政権の政治手法が露呈したものです。「非正規」を無くす方法は明らかです(ここでちょっと宣伝です!「『非正規』をなくす方法」(新日本出版社)脇田先生との共著です)。早く臨時国会を開いて、充実した議論をしてもらいたいものです。
 

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