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映画「ひろしま」

 京都の枡形出町柳商店街にある出町座で、映画「ひろしま」を鑑賞しました。1953年10月7日に公開された映画です。多くの市民の協力と岡田英次や月丘夢路、加藤嘉ら豪華俳優陣の出演で、広島に原爆が投下された前後の人々の暮らしと惨状をリアルに再現した作品です。制作当時は、全国配給元であった松竹が反米色が強いとして配給を断ったために多くの国民の目に触れることがなかったものです。
 今回、関係者の努力によって各地で上映されることになったものです。

 この映画、今では考えられないのですが、制作は日本教職員組合です。1952年8月、日本教職員組合中央執行委員会は、「いかにしてあの日を正確に再現するか」を主眼としてこの映画の政策を決定。全国の組合員がひとり50円をカンパし、2400万円を集めたとのことです。広島市の中学・高校生、教職員、一般市民ら約8万8500人が手弁当のエキストラとして参加しました。その中には、多数の被爆者もおり、逃げ惑う被爆者の群衆シーンなどが体験に基づき忠実に再現されました。地元企業である広島電鉄やフジタも協力しました。

 たくさんの方の熱意で完成したせっかくの映画ですが、松竹が全国配給を断り、また、大阪府教育委員会が「教育映画」としての推薦を見送るなど、学校上映も厳しい状況となってしまいました。

 この映画の製作を日教組が決定したのは、1952年8月、GHQの本土占領が終了した年です。1950年6月に開戦となった朝鮮戦争の最中です。こうした時代背景の中で、当時の教職員組合が二度とこうした歴史を繰り返させまいとの決意から、真実をしっかりと後世に残そうとのすばらしい活動を展開したことが窺えます。
 
 当時この映画の製作に携わったたくさんのみなさんの願いは、ひとりでも多くのみなさんにこの映画を見て頂き、考えてもらうことだったと思います。この映画は、今の時代にこそ必要だと思います。多くのみなさんが鑑賞し、周囲のみなさんにも鑑賞を勧めていただければ幸いです。
(8月15日にあたって)
by 中村和雄  カテゴリ:, | コメント(0) | トラックバック(0)

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