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2016年6月

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2016年5月アーカイブ
私の母校である東北大学が、非正規教職員の大量雇止めを通告しました。とても残念で恥ずかしい事態です。東北大学には、労働契約法の趣旨を尊重して、雇止め通告を撤回されることを要求します。
首都圏非常勤講師組合からの報告を転載します。

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     東北大学「大量解雇」事件
東北大学で非正規教職員3200名以上に雇止め通告
無期転換妨害のため一律に5年上限

 東北大学は、3200名以上の非正規教職員に二年後以降、5年継続して勤務した非正規職員を解雇することを通告しました。その大半は恒常的業務に従事している職場で必要とされている人たちです。以前は、3年上限が原則とされていましたが、実際には4年以上勤務する人が大半でした。ところが、大学は、改正労働契約法が施行されると、このままでは非正規教職員が2年後には大量に無期契約に転換することを恐れ、2014年以降に後出しで就業規則を変えて、厳密な一律5年上限に労働条件を不利益に変更しました。しかも、2013年4月1日からカウントして、以前からつとめていた非正規教職員の大半を雇い止めしようというものです。
 東北大当局は、「優秀さ」を基準にごく一部の職員を無期転換させ、残りの非正規職員は雇い止めにすると公言しています。2016年2月16日の文書によれば、正規職員と「同等、あるいは同等以上の成果を出すと見込まれるものであること」が「無期転換候補者」の「選考の目安」としています。これは雇用の安定を目指す改正労働契約法の趣旨を全く無視した違法行為と言わざるを得ません。これに対して、東北大職組は「希望する人全員を無期雇用に」というポスターを作成しました。東北非正規教職員組合と首都圏大学非常勤講師組合は、共同で団体交渉を要求しています。
 民間企業では大半が5年で無期転換を受け入れる意向で、前倒しで無期転換を進める例も増えています。5年で雇い止めにするという悪質な企業は少数派になりつつあります。国公私立大学でも、早稲田大学を初めとして大半の大学が非常勤講師に対する5年上限を撤回しています。また非正規職員に関しても徳島大や信州大では無期転換を認めることを表明しています。国立高専(全国で52校)は2年後の非正規教職員の無期転換を就業規則に明記しています。国公立大学は、法人化されたと言っても、国家予算によって運営されている教育研究機関であり、誰よりも法令順守が求められる立場にあります。当然、改正労働契約法の趣旨を尊重し、2年後には恒常的業務についている希望者を全員無期転換すべきではないでしょうか。
  とりわけ、東北大学は、国大協の会長を出している代表的な大学であり、全国に大きな影響を与えるため、今後の展開が注目されます。

  2016年5月30日     首都圏大学非常勤講師組合

 13日に東京地裁が下した判決の波紋が拡がっている。21年から34年間正社員として勤務してきたトラック運転手3人が、60歳定年により1年契約の嘱託社員として再雇用された。業務内容は定年前とまったく同じだったのに、3人には嘱託社員の賃金規定が適用され、年収が2~3割減収となったという事案である。
 東京地裁(佐々木宗啓裁判長)は、「業務の内容や責任が同じなのに賃金を切り下げるのは、労働契約法20条に反する」と認定し、定年前の賃金規定を適用して差額分の支払いを会社に命じた。
 
 労働契約法20条を適用した画期的な判決である。同じ仕事をしているのに定年後の嘱託だというだけで正社員と賃金が差別されることに合理性はないとしたものであり、その影響はきわめて大きい。多くの職場で定年60歳以上の再雇用制度が実施されているが、それまでの正社員時代と賃金を同じ扱いとしている会社はごく少数である。多くの職場では、賃金の減額を実施している。今回の判決はそうした取扱について見直しを求めたものだ。

 もっとも今回の判決は、定年前正社員と定年後嘱託の仕事内容がまったく同じだったにもかかわらず、賃金を2~3割減額したことを問題としている。定年後嘱託については、少しだけ仕事を変えた場合はどうなのだろうか。2割~3割ではなく1割程度ならどうなのか。少し仕事を軽減して1割減額する場合はどうなのか。まさに、同一(価値)労働同一賃金の問題である。100かゼロかではなく、割合的に考察すること、100対70は違法だが、100対90なら違法ではない、これまで司法が不得意としてきた割合的考察がこれから求められるはずである。そして、仕事の「同一」性をどうやって判断するのか、職務評価基準の問題である。やっとこうした議論が司法の場でできるようになってきた。大いに議論を深めていきたいものだ。
 連休を利用して、大分県竹田市にある妻の実家の震災の後片付けに行った。隣の南阿蘇地域の震災現場もみることができた。由緒ある立派な建物が並ぶ阿蘇神社は、本殿は残ったものの、日本三大楼門の一つである楼門や2つの神殿は完全に潰れてしまった。震源に近い地域では民家がいくつも崩壊していた。山々の崖は地滑りの跡があちこちにみられ、道路は至るところで寸断されていた。
 5年前の東日本大震災の時の惨状が蘇ってきた。何もなくなったがれきの被災地は,回復できているのだろうか。「もう、なんもねえ」と言って俯いていたおばあちゃんは前を向いて歩けているのだろうか。福島原発周辺地域の皆さんが、今も大変な状況にいることは私も知っている。
 東京オリンピックなどと浮かれている場合ではないだろう。もっと、真剣に防災対策を議論してほしい。これだけ大地震が繰り返されているのに、原発を再稼働させることに本当に心配ないのか、しっかり議論すべきだ。東京は遠いなあ。きっとこの震災も人ごとと感じる人が多いのかな。そんなことを考えながら、後片付けをした。何度か大地が揺れた。
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