2012年京都市長選 過去のトップページ

2014年9月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
中村和雄のfacebook中村和雄の過去のブログ
2014年8月アーカイブ
 すべての労働者の最低賃金額を決める各都道府県の最低賃金審議会が終了し、今年改訂の最低賃金額(時給)が出そろいました。全国平均は現在より16円高い780円です。京都は今より16円上がり789円となります。東京が最高で888円。最も低いのは、鳥取、高知、長崎、熊本、大分、宮崎、沖縄の677円です。

 全国平均16円のアップは大きく見えますが、わずか2パーセントのアップです。消費税のアップ率3パーセントにも及びません。今年4月から7月までの隔月の対前年消費者物価上昇率は3.4~3.7パーセントです。物価上昇率を考慮するだけでも今年の最低賃金額は大きな実質ダウンです。近年、最低賃金額で賃金を得ている労働者の割合が急増しています。最低賃金額の引き上げは労働者全体の賃金上昇のためにもきわめて重要になっています。

 また、東京と地方の最低賃金額がさらに拡大しました。格差は今の205円から211円になります。同じ日本で働いているのに時給で200円以上も格差があるというのはあまりにも異常です。東京一極集中の経済のひずみが明らかです。ある地方の経営団体の幹部が、このままでは地方で働く労働者がいなくなり、地方の産業は成り立たなくなってしまうと嘆いていました。

 今こそ、全国各地がバランスのとれた経済循環を図れるようにしていかなければなりません。貧困と格差の拡大を解消・是正していくために地域の中小企業の経営者の皆さんとの連携も強めていきましょう。
 日経新聞の報道によれば、政府は裁判で認められた不当な解雇を金銭補償で解決する制度の検討に入るとのことです。解雇された労働者が職場に戻る代わりに年収の1~2年分の補償金を受け取れる枠組みを軸に検討を進め、2016年春の導入をめざすと報道されています。
  2003年に政府は財界の要請を受け、解雇の金銭解決制度の導入を提案しましたが、労働界だけでなく日弁連など広範な世論のの反対によって法案成立を断念した経過があります。今回安倍政権は財界の要請を受けて再びこの制度を導入しようとしているのです。

 日経新聞の報道によれば、政府は前回の失敗を踏まえて用意周到な手続きを考えているようです。新たに厚生労働省が行う全国の解雇トラブル実態調査をふまえて、2015年4月をめどに内閣官房、厚労省、法務省が合同で有識者会議を設け、新制度の枠組みを作り、それを受けて労使の代表が参加する厚労省の労働政策審議会で詳細を詰め、早ければ2016年の通常国会で関連法の改正を目指すとのことです。
  労働側が反対することが明らかなため、労働者代表が参加する労働政策審議会にかける前に厚労省の他に内閣官房や法務省を加えて有識者会議なるものをつくりそこで法案の枠組みを固めてしまおうというのです。労使の問題は労使代表の間でしっかりと議論することがILO条約でも確認され、わが国でも労働政策審議会がその機能を担ってきました。ところが、安倍政権になって産業競争力会議や規制改革会議など、労働側代表がまったく入っていないところで労使の問題が議論され政策の骨格が決定されていくというきわめて不正常な状態になっています。今回の有識者会議なるものもその一つであり、きわめて恣意的な運用です。

  ところで、なぜ解雇の金銭解決制度は認めるべきではないのでしょうか。確かにヨーロッパ諸国などではこの制度が普及しています。しかし、それはこの制度を支える前提条件が存在しているからです。まず、失業者に対する保障制度の充実、再就職への支援制度の充実、そして同一労働同一賃金制度の確立です。たとえ転職しても、同じ職種の仕事であれば同じような賃金が保障されているのです。わが国では、ヘッドハンティングのような一部のエリートは例外ですが、一般的に転職によって賃金は大幅に減額となります。ヨーロッパ諸国でも解雇の金銭解決による転職はもちろん労働者の大きな負担を伴いますが、わが国における再就職のような過酷な負担になることはないのです。
 また、わが国でこの制度が導入されれば悪用されることは確実です。労働組合に加入している者、会社に対して労働者の権利を強く主張する者、上司の不当な指示に従おうとしない者、会社の違法行為を告発しようとする者などを、この制度の悪用によって企業から排除することが可能になってしまうのです。

 現在の解雇の裁判や労働審判においても、労働者が職場復帰を求めず金銭賠償によって解決する事案はたくさんあります。現行法上も金銭解決は可能なのです。しかし、今回の制度は、労働者が職場復帰を求めても、一定の金銭さえ出せば職場から排除することを可能とするものです。こんな制度を認めることはできません。こんな制度を認めてしまえば、職場で労働組合への加入を宣伝することさえ困難になってしまいます。労働者の皆さん、力を合わせて解雇の金銭解決制度導入を阻止しましょう。
IMG_3212.JPG
IMG_3221.JPG
IMG_3224.JPG
 京都の五山の送り火、昼の記録的な大雨にもかかわらず,しっかりと漆黒の山々に幻想的な炎を浮かび上がらせてくれました。大雨の中、護摩木を濡らすことなく保護して準備された関係者の皆さんに感謝いたします。しばしの間送り火をじっと見つめながら,家族とともに平和ないまを生きられる喜びをしみじみと感じたものでした。

 一夜明けて町中を歩くと、昨日の豪雨の爪痕が至る所に残っていました。都市部の災害に対する弱さを露呈していました。

 昨日とは打って変わった青空、ひまわりが元気よく大輪を開かせていました。おぼんやすみも今日まで、弁護士のシンボルひまわりのように元気いっぱい動きまわりたいとおもいます。この秋もよろしく。
びわ湖花火2014_R.jpg 写真は8日夜に開催された2014びわ湖大花火大会の模様です。土砂降りの雨の中カッパを着て浜大津の湖岸に座り続けて待っていた甲斐がありました。湖面から次々と打ち上げられる花火の美しいこと、頭上一面が七色の花火の輪で埋まり、その美しさと迫力に拍手喝采です。ところで、花火が土砂降りの雨の中でも打ち上げられることをはじめて知りました。いやー、しばらくぶりで花火鑑賞しましたが、技術の前進にびっくりしました。

 それにしてもこんなすばらしい体験は平和な社会だから可能なのですね。翌9日の長崎の原爆慰霊祭。被爆者代表の城代美弥子さんの「平和への誓」がとても感動的でした。原発再稼働に反対であることを明確にされましたが、被爆者だからこその思いが伝わってきます。戦争は殺すか殺されるかです。そのどちらも嫌です。戦争しないためにはどうすればいいのか。いま歴史に学ぶことが重要です。そして、戦争を知っている方たちのお話を聞くことは今しかできません。城代美弥子さんの訴えはユーチューブでも見られます。まだの方はぜひお聞きください。 https://www.youtube.com/watch?v=uDI7_gW78k4


このページのトップへ