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実現不可能な舞鶴市避難計画

 国の原子力対策指針に基づき、原子力発電所から近い自治体は3月半ばまでに原子力発電所事故を想定した防災計画を策定しなければなりません。京都府内の北部の自治体はいま大混乱状態です。
  私が幹事長を務める弁護士の団体の自由法曹団京都支部は、先週末、舞鶴市、綾部市、宮津市を訪問し、意見書を提出し、各自治体の防災計画担当者と懇談しました。各自治体担当者は忙しい中たくさんの時間をとって頂き丁寧に応対頂きました。しかしながら、各防災計画には具体性がないだけでなく、到底実現不可能なことが記載されていることが明らかとなりました。
 舞鶴市は、東部にPAZというただちに全員を避難させるべき区域(5キロ圏内)をかかえ、残りの地域もすべて30キロ圏内のUPZ内にすっぽりと入るのです。舞鶴市の人口8万9000人。これだけの人を安全な場所へ非難させる避難計画をつくらなければなりません。どうやってどこに非難させるのか。バスによる避難が計画されましたが、到底8万9000人を運送するバスを確保することは不可能です。JR、近畿丹後鉄道、フェリー、自衛隊などあらゆる交通手段を検討したのですが、有効な手段は見つからず、マイカーを主体として他の交通手段を組み合わせるということになりました。しかし、マイカーでの避難が交通渋滞をもたらし避難を不可能とすることは、阪神淡路大震災や今回の東日本大震災でも証明済みです。舞鶴から南に向かって避難するための幹線道路は舞鶴縦貫道と国道27号線しかありません。道路が車で溢れ、まったく進まない状態になることは誰が考えても明らかです。
 そのことは初めからわかっていました。にもかかわらず、そうした計画にせざるを得ないのです。担当者の苦悩がよくわかります。
 自治体の皆さん、無理をせず、正直に不可能なことは不可能であると言ってください。真剣に住民のことを考えれば、実現可能な避難計画などできないはずです。原発を無くしていくことしか解決方法はないのです。
 どうしても、計画を立てるというのであれば、関電の責任と費用負担において避難のためのバスと要員を確保することを関電に義務づけるべきです。
by 中村和雄  カテゴリ: | コメント(0) | トラックバック(0)

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