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2012年3月アーカイブ

 本日、参議院で改正労働者派遣法が賛成多数で可決成立しました。30日以内の短期派遣を禁止し、派遣業者のマージン率を公開し、違法派遣の場合に派遣先企業が労働者に直接雇用契約を申し込んだとみなす制度を導入することになります。その意味では、現行の派遣法よりは少しだけ前進だと言えなくはありません。

 しかしながら、年越し派遣村などによって派遣という働かせ方が社会問題となり、これを規制する方向で当時野党であった民主党などが共同提案していた「派遣法改正案」に比べるとあまりにもお粗末な内容になってしまっています。

 目玉だった登録型派遣や製造業派遣の禁止の規定は削除され、日雇い派遣の禁止も「2ヶ月以内」が「30日以内」に修正されてしまいました。まさに骨抜き法にされてしまいました。

 違法派遣の場合、派遣先が違法であることを知りながら派遣労働者を受け入れている場合には、派遣先が派遣労働者に対して労働契約を申し込んだものとみなす、との規程は残りました。これは現行法に比べ前進です。今後裁判においてこの規程を根拠に派遣先との直接雇用関係が認められることが可能となります。しかしながら、この部分の施工日、すなわちこの規定が効力を持つのは、法律施行部から3年後です。あまりにも時間がかかりすぎます。

 現在、有期雇用規制法案が衆議院に上程されましたが、これもまた、きわめて不十分な内容となっています。わが国の2011年の非正規雇用者は1717万人、非正規率は35.4%に達しました。2010年の非正規率は33.6%だったのですから、1.8パーセントも上昇したことになります。非正規雇用者の増加は27万人だけでしたが、正規雇用者の減少は199万人と著しい増加でした。東日本大震災の影響もあるでしょうが、団塊の世代の大量定年退職が大きな原因ではないでしょうか。わが国雇用の非正規率は1990年に20パーセントであったのが毎年増加し、リーマンショックで非正規切りが強行された1999年を唯一の例外として、毎年右肩上がりの急上昇を続けているのです。
 雇用の非正規化が著しいスピードで進行しているのがわが国の現状です。正規と非正規の労働条件格差が著しいことがますます雇用の非正規化を進行させています。いまこそ、ディーセントワーク(人間らしい働き方)の実現に向けて力を合わせていきましょう。

 京都府は、高浜原子力発電所で福島第1原発事故と同様の事故が起こった場合の放射性物質拡散予測を公表しました。屋内退避が必要になる50~500ミリシーベルト地域は9市町に上り、50キロ以上離れた京都市右京区にまで及んでいます。

 京都府が文部科学省にSPEEDIを使った予測を依頼し、風向や地形を基にして月ごとに24時間の累計被ばく量を試算をした結果が明らかになったものです。

 北風の強い冬季の影響が大きく、2月は舞鶴、綾部市の一部が避難区域(500ミリシーベルト超)となり、屋内退避区域(50~500ミリシーベルト地域)は2市に加え、南丹、亀岡市と京丹波町が含まれています。3月は京都市右京区や亀岡、綾部、南丹市が屋内退避区域に入っています。

 この予測は、現在再稼働が強行されようとしている大飯の3,4号機でもほぼ同じ結果だと考えられます。そして、この地域は原発密集地域です。複数の原発事故が同時に起こることになればますます被害は拡大することになるはずです。

 大飯原発3,4号機の再稼働に反対する声をどんどん京都府や京都市に届けていきましょう。

●京都府のホームページでも公表されています。
http://www.pref.kyoto.jp/shingikai/shobo-01/1332410430472.html

(配付資料)のところにある
資料7-1( PDFファイル ,2MB)
資料7-2( PDFファイル ,2MB)
をご覧ください。

 

NEC_0207.JPG 今日の午後、岡崎のみやこメッセにおいて、「社会保障と税の一体改革『明日の安心』対話集会in京都」が開かれました。事前申し込み制による限定100名という参加でしたが、会場には知っているみなさんもたくさんきていました。

 集会はぴっちり1時間30分、最初の30分は小宮山厚生労働大臣の説明、残りの1時間が意見交換という運営でした。

 さすが元NHKアナウンサーの小宮山大臣、時間ぴったりに流れるように説明し、さらにその後の質問に対する回答もよどみなく丁寧にお話しされていました。

 ただし、この間の政府の格差是正のための社会保障政策がきわめて不十分だったり、公約違反だったりしていることを指摘されると、「第一歩なので理解して欲しい」とか「企業側の反対が強くて」などとの言い訳に終始していました。

 また消費税増税に対して、参加者から増税に対する低所得者の生活不安や事業者の転嫁できない実態の訴えがありました。小宮山大臣は、消費税は「公平な税」だとの説明で回答していました。社会保障は基本的に国民が等しく利用する、したがってその財源も国民から等しく支出させることが公平であるというのです。ここには社会保障について「応能負担」ではなく「応益負担」によるべきとの考え方がつよく打ち出されているように思えます。

 所得税に比べ低所得者に負担が大きくなる消費税増税に社会保障財源を頼る方向は、ますますこの国の貧富の格差拡大をもたらすことになっていくのではないでしょうか。

 また、今回、社会保障改革の政策として非正規雇用問題も取り上げられています。そのことは評価できるのですが、今国会で成立した派遣法の改正内容やこれから提案される有期雇用制度の改革案などは、非正規雇用問題の解決にはほど遠い内容です。非正規雇用が40パーセントに達しようとしているいまこそ、本気で非正規雇用における貧困と格差を是正する抜本的立法整備が不可欠なはずですが、その意気込みが政府にみられないことが残念です。

 本日、「第1回関西広域連合災害廃棄物広域処理に関する専門家会議」がハートピア京都で開催されました。私は一般傍聴してきました。傍聴といっても、別室で行われている会議の様子をホールのモニターで傍聴するというものです。

 専門家会議の6人の委員は、大阪大学と京都大学から2人ずつ、大阪府立大学と京都府立医科大学から1人ずつの6人の学者の先生方。うち4人が、すでに震災がれき受入を決めた大阪府が作成した受け入れにあたっての「指針」の策定に関与したメンバーです。

 何のことはない、第1回会議といいながらすでに方向は確定しているのです。受入の是非については何ら議論もなされず、受入を前提として、大阪府の策定基準を関西広域連合全体の受け入れ基準として確認するという形式を整えるための会議でした。

 あまりの出来レースの会議に驚きました。まるで数字あわせをして楽しんでいるような、そんな印象を持ちました。

 がれきの広域処理が何故必要なのか、がれきの存在が復興の妨げになっているのか、何故、莫大な費用を費やしてまでがれきを移動することを強行しようとするのか、委員の皆さんにこそ、しっかりと議論して欲しいのですが、残念ながら無理のようです。

 京都府内でもがれき受入が本格的に動き出しそうです。京都市もこれに追随するのでしょうか。注意しましょう。

なお、震災がれき問題についてまとまって的確に記述されたブログがありましたのでご紹介しておきます。 http://dogdaysdog.seesaa.net/article/255232636.html

NEC_0200.JPG

NEC_0188.JPGNEC_0182.JPG  大震災・原発事故から1年。京都でも様々な取り組みがありました。3月10日には円山公園一帯で「バイバイ原発3.10きょうと」の催しがあり、6000名の皆さんが集いました。下の写真は、円山音楽堂のメイン集会で制服向上委員会のみなさんが「だ、だ、脱原発」と歌ってる様子です。立ち見が出る超満員状態でした。私は、音楽堂が満員となった集会ははじめて経験した気がします。そしてこの集会のあと、市役所前まで長い長いデモ行進となったのでした。

 翌11日の夜、クラブメトロでNGO地球環境団体GAEAとメトロ大学の共済による「アース・エイド・フェスティバル」が開催され、私は写真家・冒険家であるGAEAの神田英代表と集まっている若者達の前でトークさせて貰いました。神田さんは私たち自身の生活の見直しについて語られ、幸せの尺度のあり方についての見直しを考えようと訴えていました。私は、今こそ、政府や専門家任せにしないで、自分たちで考え行動することが重要になっていることを強調しました。その後は、クラブハウスならではのライブです。国際的に活動を広げている京都出身のSOFTの演奏に続いて、70年代に「「上田正樹とサウス・トゥ・サウス」でブレークしたQUNCHOのブルース、ラテン、ロックのライブでした。上の写真です。会場は若者達の熱気に包まれました。

 わたしたちは、様々な形で「311」に思いをめぐらしその日を通過しました。これからが大事です。多くのみなさんの熱い思いをしっかりと結びつけて、「311」の教訓をしっかりと行動にして政治を変えていかなくてはならないと思います。

 東日本大震災、原発事故から1周年、京都では明日、円山公園一帯で脱原発をめざす催し物が開催されます。

 12時からは円山公園のしだれ桜周辺で、ライブパフォーマンスやエコマルシェ、フリースピーチやバイバイ原発レンジャーショーなどがあります。小出裕章先生や制服向上委員会のみなさんも参加予定です。

 2時からは円山野外音楽堂でメイン集会です。小出先生のスピーチもあります。

 集会終了後の2時45分頃からみんなでデモをします。円山公園から京都市役所前までみんなでゆっくり思い思いに歩きます。

 どなたでも参加可能です。脱原発をめざすみなさん、明日は、まじめに楽しく被災地やこれからのことを考えながら一緒に過ごしましょう。明日の天気は、曇りのち晴れ、午後から青空になりそうです。多くのみなさんのご参加を呼びかけます

バイバイ原発3.10のサムネイル画像

 「震災がれきを受け入れるなとの意見を発する者は、震災被害の痛みを分かち合おうとしない自分勝手な奴らである」とのキャンペーンが張られています。橋本大阪市長に至っては、憲法9条があるからだと飛躍した論理を展開する始末です。私は、こうした意見が世論的に支持される背景には、放射線被爆被害の恐ろしさ、とりわけ「内部被爆」について市民の間に共通認識になっていないことが大きくあると考えています。

 とってもいい本ができました。福島にたびたび行かれ全国ですでに数十回の講演活動をされている京都在住のジャーナリストである守田敏也さんと内部被爆についての第一人者である物理学者の矢ヶ崎克馬琉球大学名誉教授の共著である岩波ブックレット「内部被爆」(588円)が発売となりました。このおふたりの講演を私も何度かお聞きしましたが、内部被爆の問題について大変わかりやすくお話しされており、いまの国や自治体の対応に大変な危機感をお持ちです。みなさんにも、ぜひお読み頂きたい一冊です。

 目次は以下の通りです。
第1章 被曝直後の福島を訪れて
第2章 内部被曝のメカニズムと恐ろしさ
第3章 誰が放射線のリスクを決めてきたのか
第4章 なぜ内部被曝は小さく見積もられてきたのか
第5章 放射線被曝に、どのように立ち向かうのか

 内容について、守田さんご本人からお送り頂いた文書の一部を抜粋して紹介します。

 
「内容は、矢ヶ﨑さんが解明してきた内部被曝のメカニズムと、その驚異が隠され、過小評価されてきた歴史的経緯を、僕が矢ヶ﨑さんに尋ね、答えていただく形で作っています。一番に心がけたのは「解りやすくすること」。矢ヶ﨑さんと一緒にずいぶん、苦労しましたが、何とか初期の目的を達成できたと思います。・・・・・・・ 
 とくに苦労したのは、さまざまな専門用語でした。学問にはそれぞれの積み重ねがあります。専門用語はそれらを要約したもので、多くの意味を一言で表せるけれども、それを知らない人にはさっぱり意味が通じません。それで専門用語を噛み砕いて説明しようとすると、はじめて自分自身がその積み重ねの部分しか理解していないことがみえてきました。 
 それで僕はどんどん物理学や放射線科学にのめり込んでいきましたが、さらに見えてきたのがこの領域の科学が、核兵器の開発や核戦略の維持に密接に絡んでいるために、相当に政治的な介入によって歪められている事実でした。この政治的歴史的背景をつかまないと、放射線科学の実際をつかむことはできないのです。 
 そのことを理解し、「専門家」任せにせず、市民自らが科学していくことが問われているのだということが、まさに本書で矢ヶ﨑さんが主張していることなのですが、僕自身、本書を編むことを通じて、「科学すること」を強烈に体験しつつ、放射線をめぐる歴史を自らが辿ってきたように思います。・・・・・・」

 

 昨夜、クラブメトロで「メトロ大学 緊急上映会 シリーズ:311以後を生きる」の第1弾「映画『ミツバチの羽音と地球の回転』と鎌仲ひとみ監督のアフタートーク」が開催され、私も参加しました。終了時刻が予定を1時間も超え、大変盛り上がりました。

 映画はスウェーデンの再生エネルギーに取り組む住民や自治体の姿と四国電力の原発建設を阻止しようと運動する祝島の自然と共に生きる住民たちの姿を追いかけています。自然と共に生きるとはどういうことなのか。原子力発電所はなぜ必要なのか。私たちは何を求めているのか。2時間以上の上映時間があっという間にすぎてしまいました。この映画は、もちろん3.11前に制作されており、この映画の上映に対して激しい妨害工作があったことを鎌仲さんが伝えてくれました。まだご覧になっていない方は、ぜひご覧ください。これからの私たちの生き方を考えさせてくれるすばらしい映画だと思います。

 アフタートークで鎌仲さんは、脱原発を阻む5000人の原発官僚の問題、電源立地交付金などによる地域のがんじがらめの財政問題、総括原価方式というデタラメな電力料金決定の仕組み問題などを痛烈に指摘しました。そして、イラクの劣化ウラン弾の取材を通じて原子力安全委員会が安全だとする3.8マイクロシーベルト/時の基準の異常性を指摘しました。

 いままでさんざんふりまいてきた「原発安全神話」が完全に崩れたのに、今度は「放射能安全神話」をふりまいている政府などのデタラメぶりを批判しました。

 大変わかりやすい興味のあるお話しが続いたのですが、深夜になってしまい打ち止めとなりました。もっともっと、たくさん聞きたいとっても魅力ある方です。次の作品も準備中です。内部被爆問題を扱っています。楽しみにしましょう。

 なおメトロ大学は3月5日に第2弾があります。私も参加します。こちらもよろしく。http://www.metro.ne.jp/md/index.html


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